建築ノート


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・3日目

2015/10/2〜

「建物」としての完成


まず、昨日作った3つの福笑いパターンを並べて観察する。

それぞれの長所短所を見つけ出す(建築計画の授業で学んだ知識を駆使せよ!)

3つのうち、短所が最も多い1つを捨てる。

ここまで、0.5 時間。

次の 2.5 時間で、残した2パターンの1つに柱と壁と建具を描く。

その次の 2.5 時間で、もう1パターンに柱と壁と建具を描く。

建具を描かないと意味が無い!

手書きだと面倒くさいので、いったん書いたものを変更するのが苦痛になる。

だからこそ、BIMを使わなければならない。

今の時代、手書きで良い設計ができるなんて考えてはいけない。

柱の割り付けの考え方

まず、ゾーンのまとまりの4隅に柱を立てる。

これらの隅の柱の間に、スパンが 7 〜 8 m となるように柱を置いていく。同じスパンにできるとよいが、そうでない箇所は、6 〜 10 m くらいの幅で変則的なスパンを差し挟めばよい。

一級建築士の製図試験では、7m × 7m、6m × 8m というスパンを使うとよい。

構造的に負担が少ない(経済的な)スパンであると同時に柱で区切られた部分の床面積が、7×7=49、6×8=48と、50 u に近い数値になるからという浅い理由。

外壁は、かならず柱と外面合わせで書く。(柱がでこぼこと見える外観ではなく、つるんと1枚の面になる外観にしておく)。

内部の間仕切り壁は、階段室は、階段室側の面を合わせる。トイレは外側の面を合わせる。それ以外は、とりあえず柱心合わせとしておく。

壁はまっすぐな壁を書く。曲線も斜め線も用いてはいけない。

建具は幅のみを真剣に考える。高さは後から。

スラブは、いまは書かない。

BIMであれば、上記が終わった時点で立体像を見られる。

2つのうち、好きな方を選ぶ。直感的な好き嫌いで選べばよい。

今日はあと2〜3時間くらい作業する元気があるだろうから、以下をやる。

  • 梁を書く。
  • スラブを書く。
  • 家 具や設備を置いて、部屋にうまく入るかどうかをチェック。このとき、ほぼすべての間仕切り壁を、柱心合わせではなく、柱のどちらかの面と合うように移動す る。また、間仕切り壁を動かす範囲は、±1000mm 以内とする。±1000mm の範囲を越えると、他に与える影響が大きくなるのでやめておいた方が無難。
  • トイレを作り込む。個室は必要寸法を抑えてあれば、間仕切り壁とドアだけでよい。トイレはけっこう難しいので、参考事例をほぼ100%真似すればよい。

トイレ、浴室や、階段室のように、最低寸法が決まっている箇所を後回しにすると失敗する。これらの空間を先に固めておくと、残った空間を後から「自由な空間」として扱いやすい。自由な空間を先に作ろうとしてはいけない。