建築ノート


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・2日目

2015/10/2〜

ゾーニングという名の分析と創作


昨日つくったゾーニング図を眺めるところから、今日の作業を開始。

ゾーニングを示す四角形のまとまりがある部分をグループ化する。

グループ化したまとまり同士で、関係性が強いと思われるものは、それらをまとめてグループ化する。

ここまで1時間で終わらせる。

次がもっとも重要な作業なので、とりかかる前に、頭をすっきりさせたり、十分な栄養をとったりしておく。

で、何をやるかというと、「福笑い」。

ちょっと気が利いた人は、「福笑い」という言葉で、何をやればよいかわかっただろう。

要するにるに、グループ化したゾーンのまとまりごとに、あっちへ、こっちへ、動かしながら、敷地形状にフィットさせていく作業である。遊びの福笑いと異なるのは、しっかりと目を見開いてやらないといけない点。

ここまでの作業で、「これってパクリじゃない?」、「これでは自分のオリジナルにならない」と不安になっていた人がいるかもしれない。

その不安はしごく当然のものであろうが、この「福笑い」が上手にできるかどうかで、あなたの設計がオリジナルになるかどうか決まる。

建築計画には必ず標準的に守るべきルールがたくさんある。『建築設計資料集成』から拾ってきたような事例は、ほとんどの場合、標準的に守るべきルールに則っている。ただし、必ず例外がある。たとえば、敷地。全く同じ形状の敷地であっても、場所が違えば気候も周辺環境も異なる。だから、標準的なルールを極力守りながらも、敷地の性質に摺り合わせていなかねればならない。

敷地以外でも、たとえばファミリーレストランの設計のような場合を除けば、建築計画の諸条件件が全く同じになることはあり得ない。

だから、福笑いの過程で必ずオリジナルになっていく。

、、、、、オリジナルにならなかったら、あなたには才能がないので、Architectになることを、きっぱりと諦めることを勧める。

さて、上にも少し書いたが、参考にした建物と、あなたが設計中の建物の設計条件が同一であることはありえないので、福笑いをするときに、多すぎたり不要であったりするゾーンや部屋は取り去り、足りないゾーンや部屋を付け加えていく。トイレやEVなど、利用人数次第で規模が決まるものは、面積を増減させる(ゾーニングで描いた四角形や多角形を変形すればよい)。ただし多目的トイレ、あるいはトイレの個室のようにひとつ当たりの面積が決まっている箇所については、四角形や多角形を変形させず、数を増減させるようにする。

階段、EVなど、上下階を繋ぐ動線は、各階平面の位置が揃うようにする。

ゾーニング時に扱わなかった水平方向の移動空間(廊下など)は、ゾーンのまとまりを福笑いのように動かすときに、それぞれの間に隙間をあけることで作り出す。

上記を、3パターンつくる。

3パターンを作るうちに夜になっているだろうから、寝る。


上手なドリンク剤の飲み方(万人向けではない)


限界になるまで起きて作業を続ける →; 倒れそうになる直前にドリンク剤を飲む →;寝床に倒れ込む

こうすれば、2〜3時間の睡眠でもスッキリと目が覚める。